最近お風呂に入ってないな。
疲れて浴槽を洗うのめんどくさいし。
そんなふうに考えてお風呂に使っていない方は多いのではないでしょうか?
そんな方はすごくもったいないです。
入浴は誰でもでき、今日から実践できる、最も優れた健康法だと思います。
手軽で安価な上、毎日無理なく実践でき、さらに効果は抜群です。
なので、今回は入浴の効果と入浴するときのポイントを紹介したいと思います。
今回の記事で入浴の効果を知っていただき、毎日お風呂に浸かるという習慣を身につけて欲しいです。
実際に僕も毎日お風呂に入るようにしていて感じたことも紹介しますので是非最後までご覧ください。
入浴の健康効果とは?
お風呂は日本人にとってはすごく身近なものな上、あまり健康の効果には気づきにくいと思います。
ですが、入浴には医学的にも健康効果が明らかになっています。
・免疫機能のアップ
・自律神経の調整
・血流改善
・基礎代謝、体内酵素の活性化
・精神的ストレスの軽減
などです。
正直これだけの効果がある入浴をやらない理由が見つかりません。
今の時代に免疫機能を高めることはすごく重要です。
また、ストレス社会の中で自律神経が乱れてしまっている多くの方に、自律神経を手軽に調整できるのは凄くメリットです。
血流の改善などもすごく大事で、血流が悪くなってしまうと、酸素や栄養素を各臓器にうまく運ばれなくなってしまうので、
血流が悪い=不健康ということになります。
その血流を改善できるのです。
また日本は長寿大国として名高いですが、これはもしかしたらお風呂に浸かる文化が一役買っているかもしれません。
今あげたものだけでなく、
・睡眠の質の向上
・主観的健康感(自覚する健康状態)が良くなる
・幸福度が高くなる
・3年後の要介護状態のリスクが29%減少する
などまだまだあります。
こんなふうにたくさんの健康効果があるのですが、なぜこのような効果が起こるのか?
そこをここから解説していきます。
入浴の5つの健康作用
温熱作用
温熱作用とは体を温めて、血流をアップすることです。
温熱によって体が温まれば、血管が拡がり心臓の動きを強くなります。
そうするとたくさんの血液が体中に行き渡ります。
血液には、酸素や栄養素、ホルモン、免疫物質など、体にとって重要なものを運んでくれます。
さらに、二酸化炭素や、疲労物質、老廃物質など、いらないものを回収する働きがあります。
このように血流が改善することにより、必要な栄養素は体中に運ばれ、いらないものを外に出してくれます。
静水圧作用
静水圧作用とは簡単にいうと、締め付けることによりむくみをなどを解消する働きになります。
お湯の水圧は全身がマッサージされたような状態になり、血流や生理などに影響を与えます。
水圧で締め付けることにより、血流の流れが良くなり、温熱作用と同様の血流の流れをよくしてくれます。
特に、長時間立ち仕事の人などは、重力に従って、足に血液などが溜まりやすくなりがちです。それがむくみにつながります。
それをしっかりお風呂に浸かることにより締め付け効果を働かせ、溜まっている血液の流れを心臓に戻すことができます。
浮力作用
浮力作用はどのような効果があるかというと、筋肉や関節を緩め、緊張を解くことができます。
水中では、体重が10分の1程度になります。50キロの人は5キロになるわけです。
地球上にいる限り、私たちの体は常に重力がかかっていますが、水中にいる間だけは重力から解放される時間になります。
それが、筋肉や関節の緊張を緩めリラックスできるようになるのです。
これが自律神経や精神的ストレスの軽減に役立つのだと思います。
自律神経が交感神経優位に乱れてしまっている方は(働いている多くの方は交感神経優位に乱れがちです)体がものすごく緊張しています。
肩こりや腰痛も筋肉の硬直が一つの原因です。
その筋肉の緊張をほぐすことによりリラックスでき、副交感神経を優位に働かせることができるようになります。
体をほぐすことで心までリラックスできるようになるので、精神的なストレスの軽減も期待できるのです。
清浄作用
皮膚の表面を洗い流すことにより、汚れを落とすことができます。
また、温かい湯に浸かることにより、毛穴が開き汚れや皮脂を流れ出させる効果があります。
シャワーだけよりも、お湯に浸かれば全身をくまなく洗浄できるため、夏でもしっかりとお湯に浸かる方が良いです。
蒸気、香り作用
鼻や喉の粘膜を蒸気によって湿らせ、免疫力を高める効果を期待できます。
浴室内で、深呼吸をすることで、乾燥を防ぎます。
また、アロマオイルなどを垂らしたり、バスボムを入れたりすれば、香りを楽しむこともでき自律神経の調整にも効果があります。
このように健康作用がある入浴ですが、入りかたを間違えてしまうと睡眠の質を下げてしまったり、高血圧になってしまったり、最悪ヒートショックが起き危険な状態になってしまう場合もあります。
なのでここからは健康的な入浴方法を紹介します。
今から紹介する方法で入れば、健康効果を必ず実感できるはずです。
疲れを取る入浴のポイント5選
温度は40度
熱いお湯が好きという方はぬるいと感じる温度だと思いますが、幅広い年齢層・体力層に低リスクでのぼせやヒートショックなどの体調不良を起こしにくくするという安全面でこの温度が良いです。
また、10〜15分くらいの入浴時間でも十分に体が温まる温度なので、しっかりと健康効果を期待できます。
全身浴で肩まで浸かる
半身浴で入っている方も多いと思うのですが、半身浴は実はあまり健康効果は期待できません。
そもそも半身浴では入浴にとって大事な温熱作用の効果を半減してしまいます。しっかりと肩まで使ったほうが全身が温まり血行も良くなります。
静水圧作用も全身のほうが強く働きますし、浮力効果も全身で使ったほうが水面下の体積が増えるので効果が高くなります。
つまり、半身浴は、全ての入浴効果を半減させてしまうのです。
なので、しっかりとお湯に肩まで浸かるようにしてください。
浸かる時間は10〜15分
入浴は長く入らなければならないと思いがちですが、そんなことはありません。
10〜15分程度で大丈夫です。その代わり、毎日湯船に浸かることが大切です。
これくらいの時間であれば、十分に体は温まりますし、心身に大きな負担はかかりません。
また、汗を流し続けて我慢してお湯に浸かるとのぼせてしまいます。
健康を求めて入浴するのに体調を崩してしまったら本末転倒です。
入浴剤でリラックス効果を上げる
血流をアップ&疲労物質除去効果がある「硫酸ナトリウム」を含む入浴剤や、血管を拡張させて血流を改善できる「炭酸系」の入浴剤を使用するのがおすすめです。
また、一番風呂は実はあまり健康的は良くないとされています。
一番風呂とはお湯を入れて一番最初に入るお風呂のことで、水道水を温めた状態のものになります。
そうすると肌が弱い方などは水道水に含まれる塩素に反応してしまったりするかもしれません。
それを解消することができるのが入浴剤です。
是非積極的に入浴剤を活用してみてください。
入浴後は温熱効果を逃さない
お風呂から出た後、裸でのんびりするのは良くありません。
早めにタオルで水分を拭き取り、パジャマや寝巻きに着替えましょう。
また、お風呂から出た後に、扇風機やクーラーで涼むのも良くありません。
せっかく温めた体を冷ましてしまい、血流の良い状態がすぐに終わってしまいます。
是非この5つのポイントを取り入れてみて下さい。
毎日浸かっている僕が実感した入浴の効果
僕が思う入浴の効果は睡眠の質と導入がものすごく良くなったことです。
ただ、これを感じられるようになったのは最近で、前にもお風呂に効果があると知っていながらも健康効果をそこまで実感していませんでした。
そこから、どのように効果を実感できるようになったかというと、全身浸かるようになってからです。
以前は、肩まで使っていなくてほぼ半身浴状態で湯に浸かっていました。
そこからしっかりと全身浸かるようにしたら、体の芯までしっかりと温まり、睡眠の質もすごく上がっていきました。
また大体、お風呂に入ってから90分後に眠りにつくと良いとされています。
いったん温めた体が、徐々に冷めていき、90分後が体の温度が一番下がるピークと言われています。
睡眠の質は副交感神経がすごく重要なのですが、副交感神経を優位にするには、この体の温度がすごく重要で、体が冷えている時に副交感神経が優位になります。
それを意図的に作り出すために、お風呂に入って一旦体を温め、徐々に温度を下げていき、一番下がるタイミングで、眠りに着きます。
これで、僕は最高の睡眠を手に入れました。
是非みなさんにもやっていいただきたいなと思います。
一つ注意点があり、お風呂から上がり、寝るまでの90分間はアクティブなことはしないようにしましょう。
せっかく副交感神経が上がっている最中なのに、スマホを見たり、運動や食事をしてしまうと、交感神経がまた上がってきてしまいます。
なので、ストレッチをしたり、読書をしたりとできるだけリラックスした90分を過ごしてみてください。
まとめ
健康的な体は血流の改善、睡眠の質、自律神経がすごく大事です。
それを全て改善できる入浴を是非日常の習慣に取り入れ実践してみてください。
また、今現在入浴が習慣になっている人も、入浴の正しい入り方や、効果を知ることによりさらにお風呂を好きになって継続して続けていって欲しいなと思います。
今回は最高の入浴法という本を読んでその一部を紹介しながら僕なりに解説させていただきました。
この本の中には、症状別のベストな入り方や、もっと詳しい入浴の効果、入浴の歴史、海外での入浴に関してなどたくさんの情報が記載されています。
是非気になる方は手にとって読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。