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【食事改善】取りすぎると体に害がある栄養素とは?

今回は取りすぎると危険な栄養素に関して紹介していきます。

もちろんすべての食品に取り過ぎは危険ということは言えるのですが、その中でも取りがちで、体への影響が大きいものを紹介します。

健康的な体を目指している方や、パフォーマンスをアップさせたい方はぜひ最後までご覧ください。

取りすぎると体に害がある栄養素とは?

トランス脂肪酸

トランス脂肪酸とは、植物油に水素を付加して作られた人工の油です。

安価で保管が簡単な性質を持っています。

トランス脂肪酸は悪玉コレステロール(LDL)を上げて、善玉コレステロール(HDL)を下げます。

悪玉コレステロールは本来、細胞内に取り込まれて、ホルモン産生、細胞膜の形成などの役割を担いますが、血中に多く存在すると血管壁に沈着、蓄積し、血管の壁で炎症反応を起こして血管の内壁を傷つけ、動脈硬化に起因する心筋梗塞や脳梗塞などの誘引となることが知られています。

なぜこのようなことが起きてしまうかというと、簡単にいうと「新しすぎる」からです。

コレステロールは脂質、糖質、タンパク質を基に肝臓で作られますが、トランス脂肪酸は人体にとって新しすぎるが故、うまく材料として使えず、結果としてLDLが製造されてしまいます。

食卓にあがるものとしては、マーガリンやマヨネーズ。また、ショートニングやマーガリンを使ってるパンや洋菓子スナック菓子、ファーストフードなどです。

ぜひ気をつけてみて下さい。

塩分

塩分もまた取り過ぎは良くありません。

塩分の高いものを食べると、自然と喉が渇きます。

なぜかというと、人間の体液は塩分濃度が決まっているので、それを越える塩分を摂取するとその濃度を薄めようとする自己防衛反応から、水分を摂ろうとするのです。

そして、余分な塩分と水分を摂取すると体液(血液)が増えます。

血液が増えすぎると、心臓や血管内の一定量を超えてしまうため、血管が押し広げられて血圧が上がってしまいます。

血圧が高くなると、動脈硬化を引き起こすことがあり、生活習慣病につながることもあります。

食品に含まれている塩分は目には見えないので、知らず知らずのうちに摂りすぎてしまう傾向にあります。

厚生労働省が定めている1日当たりの塩分摂取量の目標値は、男性では8.0g未満、女性では7.0g未満です。

ぜひ塩分は取り過ぎないよう気をつけて下さい。

アルコール

長期にわたり大量の飲酒をすると、肝臓でアルコールが代謝される際に中性脂肪が蓄積し、脂肪肝や肝硬変などの肝臓障害が引き起こされます。

しかし、お酒が悪影響を及ぼす臓器は肝臓だけではありません。

糖尿病やすい炎などのすい臓の障害のほか、消化管、循環器系、脳、末梢神経障害など、全身の臓器におよび障害が現れます。

さらに、アルコール依存症をきたすこともあります。

これらの臓器障害は自覚症状のないままに進行してしまうので、定期健診などで早期発見、早期治療を心がけましょう。

また、何より、過度の飲酒を控えることで、全身の臓器を休ませてあげることが大切です。

乳製品

チーズなどの乳製品は健康的と思いがちですが、取りすぎは悪玉コレステロールを上げます。

クリーム類、牛乳、チーズはもちろんですが、意外な落とし穴がヨーグルトです。

ヨーグルトだって乳製品、過剰にとれば脂質異常が起こります。

脂質異常症とは関係ありませんが、お肌のトラブルにも乳製品が影響している場合があるようです。

乳製品を控える(取らない)ことで、ニキビや毛嚢炎ができなくなったという声も聞かれます。

ただ、良い面もたくさんあり、乳製品に含まれるカルシウムやビタムンDなどは骨の健康を促進してくれたりします。

また、乳製品はタンパク質を多く含んでいるので、筋肉の修復と回復を促してくれます。

なので、アルコールやトランス脂肪酸とは違い、適切な量を取ることが重要です。

まとめ

今回は取りすぎると体に悪影響な栄養素を紹介させていただきました。

取り過ぎると良くないのは全ての食品に言えると思いますが、今回はその中でも現代人が多く取りがちなものをピックアップしました。

コンビニやスーパーなどで手軽で安価に買えるからからこそ、体に悪影響を及ぼしてしまうものはたくさんあります。

また、今回紹介したものの中で特に取りすぎ注意なものはトランス脂肪酸です。

トランス脂肪酸は他のものに比べ、摂取していてもなんの効果もありません。

その害は実証済みで、総摂取カロリーのほんの1%をトランス脂肪酸に入れ替えただけでも、悪玉コレステロールは激増します。

2005年のハーバード論文でも摂取量が多い人ほど体内の炎症レベルが高いことがわかっています。

トランス脂肪酸は摂取をしないくらいの気持ちで生活した方が健康的で最高のパフォーマンスを作り出せるはずです。

ぜひこの機会に少しでも食事に気を使う習慣をつけていって欲しいなと思います。