みなさん日頃サウナに入っているでしょうか?
毎日入っているという方は少ないと思います。
また、そもそも入ったことがない方の方が多いでしょう。
ただ、サウナは入るべきです。
サウナには驚くべき効果があることがわかりました。
サウナーには、「ととのう」と言われる状態があります。
その「ととのう」が脳科学的にどのような状態にあるのかを紹介していきます。
この記事を見たらサウナに入りたいなと思うほどサウナ効果がわかると思います。
是非最後までご覧ください。
サウナの驚くべき効果
脳疲労が取れて頭がスッキリする
サウナでしか得られない一番の効果がこれにあたります。
実は、脳疲労の原因はボーッとしているときや何もしていない時にも考え事をしてしまうDMNのせいになります。
DMNとは「デフォルトモードネットワーク」というもので、脳が意識的に活動していない時に働いてしまう脳回路のことです。
これが、脳の70〜80%のエネルギーを奪うと言われています。
この内側の思考が湧き上がることによりどんどん脳が疲れていきます。
ではどうすればいいのか?
鍵を握るのはCENという「セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク」を活性化させることです。
CENは、集中して仕事を行っている時に活性化する脳回路のことで、CENが活性化しているときは、眠気や空腹など、自分の内なる情報を遮断して、外のタスクに集中するようになります。
DMNとCENは同時に活性化することはなく、一方が活性化するともう一方は不活性化するという、シーソーのような関係にあります。
ですが、CENのエネルギー消費量が5%程度であるのに対し、DMNは70〜80%にも及びます。
したがって、脳疲労を取るには、DMNをどれだけ減らせるかが重要になります。
そして、サウナに入ると、強制的に思考を停止させられるためDMNの消費が減ります。
これは、暑すぎるがゆえに余計なことを考えてられなくなるからです。
それにより、脳疲労を取る効果が得られるのです。
集中力と決断力がアップ
脳にはα波という脳波があります。このα波がサウナに入ることにより正常化するのです。
α波はリラックスしている時に出る脳波になります。
出れば出るほどいいというものではなく、大切なのは、正常なα波を出すことです。
そして、サウナに入ることによりこれが正常化します。
α波が正常化すると、認知機能(ワーキングメモリー)や集中力の向上につながると言われています。
ワーキングメモリーというのは、情報を一定期間保持し、同時に処理する能力です。
わかりやすいのは暗算などで、暗算はワーキングメモリを使います。
このワーキングメモリが多ければ、状況を掴みやすくなり、何から着手すればいいのかという優先順位がつけやすくなるので、決断力も上がります。
α波を正常化することで、ここぞという時に集中したり、意思決定をスピーディーにできるようになるでしょう。
自律神経が安定する
サウナにはいると感情がコントロールできるようになります。
それは自律神経が安定することが鍵を握っています。
自律神経とは血流や臓器、呼吸の働きを司っている人体の生命維持システムのようなものです。
例えば、暑い時に汗をかいて体温調節をしたり、血管を収縮・拡張して血流をコントロールしたりします。
この自律神経は交感神経と副交感神経に分かれていて、交感神経は日中に優位になるアクセルのようなもので、副交感神経は夜間に優位になるブレーキのようなものです。
自律神経に関しては、違う記事で紹介したので是非詳しく気になる方はそちらをご覧ください。
現代の多くのビシネスパーソンは、ストレスが多いため、交感神経が優位な状態であることが多く乱れがちです。
しかし、サウナに入って、人体を危機的状況に置くと、人体の生命維持システムである自律神経が刺激され、鍛えることができます。
それにより、日常生活で交感神経、副交感神経の切り替えがスムーズに行われるようになり、体調が改善し、メンタルが安定しやすくなります。
睡眠の質が良くなる
睡眠不足に悩んでいる方は多いと思いますが、サウナはこの睡眠まで、改善できます。
2019年に報告された最新の研究で、サウナに入った人の75%が睡眠の改善が得られたという研究結果があります。
なぜそのようなことが起こるかという医学的なメカニズムはまだ解明されていないのですが、おそらく脳が勘違いするからと言われています。
サウナや水風呂に入ると、汗を大量にかいたり、毛穴が引き締められます。
それにより体温調節が目まぐるしく行われます。
これは、まるで猛ダッシュから、アイシング、インターバルをしているような過酷なシャトルランです。
もちろん筋肉を使うわけではないので、疲労物質はたまりませんが、脳が勘違いするのかもしれません。
この肉体はものすごく疲れたと。
それにより熟睡できるのだと思われます。
また、睡眠というのはDPGという睡眠のスイッチがすごく重要になります。
DPGというのは体の中心部の深部体温と、手足の先などの抹消体温の差のことです。
この抹消体温が深部体温よりも高くなり、しかもその差が大きければ大きいほど人は眠くなるという報告が、1999年に世界的科学雑誌「Nature」に掲載されました。
横たわって体を水平にすると、重力のために戻りにくくなっていた末梢の血液が体の中心に戻り、深部の熱を奪って末梢に移ります。
それにより、体の中心の熱が移動するため、深部体温が低下し、末梢の温度は上がります。
赤ちゃんが寝る前に手足が暑くなるのはこのためです。
サウナに入るとこれと同じことが起こります。
サウナ室は100度近い高温なので、体の中心まで温めることができます。
そしてサウナ室を出ると中心部の温度は少しづつ下がっていきます。
しかし、外気浴によって副交感神経が活性化し、末梢の血流が増加して、通常は冷たい末梢が温まり、手足の先端はポカポカした状態になります。
一方サウナによって上がった中心部の体温は末梢に熱を奪われていくため徐々に低下します。
つまり、「中心部は下がり、抹消は温かい」ということを強制的に作り出しているのです。
そのため、睡眠の質が上がるのではないかと言われています。
その他の効果
そのほかには温熱効果により血流が改善され肌の新陳代謝が促進され、肌の調子が整います。
また、温熱効果は凝り固まった筋肉を和らげることもできるので、肩こりや腰痛も改善でき、肉体をコンディショニングすることもできます。
また、サウナに入り大量に汗を掻くことによりむくみの解消にも繋がります。
なので、サウナは脳にも筋肉にも見た目にもいい効果がある最高の健康法になります。
ではどのような入り方をすればいいのか?
今回は簡単に紹介させていただきます。
サウナの入り方
本来は朝の入り方や夜の入り方など詳しくあるのですが、今回は簡単に紹介させていただきます。
それはサウナ→水風呂→外気浴のセットで入るのが基本です。
水風呂を嫌がって入らないという方も多いのですが、この入り方をしないとサウナの本来の効果は得られません。
なので、嫌がらずに水風呂まで入るようにしましょう。
是非これを基本にしてサウナに入るようにして見てください。
また、サウナから出る時間や外気浴はどのくらいすればいいかなどの詳しい情報はまた次の記事で詳しく紹介させていただきます。
まとめ
今回はサウナの健康効果について紹介させていただきました。
サウナは体だけでなく脳にまでいい効果があるか数少ない健康法になります。
また、アメリカなどではサウナは一回5000円〜7000円ほどする高額なものなのですが、日本は温泉大国なだけあって、湯に浸かることが多いため、それに併設されてあるサウナも比較的安価で入ることができます。
なので、サウナ大国とも言えるでしょう。
サウナに入る習慣がない方は今回の記事を見て少しでも興味が湧いていただいたら嬉しいなと思います。