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【ストレス対策】自分を客観的に見るようにしよう

日頃嫌なことは起こった時に、みなさんはどのように対処しているでしょうか?

多くの方が、特に対処せず、時間が過ぎれば忘れるだろうと放置していると思います。

ですが、それではなかなかネガティブな思考を止められないと思います。

考えないようにしようと思えば思うほど、さらに頭によぎります。

そんな風に嫌なことをされたり、イライラしてしまった時の対処法を今回は解説していきます。

この術を知っておくだけで、何か嫌なことが起こってもうまく対処することができるはずです。

ぜひ、日頃ストレスを多く感じてしまっている方は最後までご覧ください。

客観視とは?

「客観視」とは、その名の通り自分自身を第三者ととらえ、客観的にみることです。

自分自身を客観視することができれば、今の自分の状態を冷静に把握することができるようになり、現状を自分の利害や感情を除いた観点で見つめることができます。

慌てている人を見ると、冷静になれるってことはよくありますよね。

その原理と同じで、冷静でない自分を見ることで、自分を落ち着かせる。

これによって自分を上手くコントロールすることができるのです。

自分のことを第三者で語ろう

✔︎客観視をうまく使っていくことで得られる効果

・ストレスの緩和

・自己肯定感をアップ

・イライラの軽減

このような効果があるのですが、客観視のやり方は以下の通りです。

何か嫌なことがあった時に、日記帳やメモ帳などに自分の今の気持ちを書いていってください。

そして、その時に一人称を使って書くのではなく、三人称を使ってください。

自分の名前を主語にして記していくのです。

例えば、私であれば、「仁は今日嫌なことがあった。〜があって。」とこのような感じです。

そうすることで、自分が書いているにもかかわらず、第三者目線であった出来事を見ることができるようになります。

 

実際に、「Scientific Reports」に掲載された論文によると、三人称視点で行う独白にはストレスを緩和する効果があるといいます。

 

当事者の立場を離れることによって自分の感情を客観的に見ることができ、それが結果的に心理状態を安定させることができるようです。

 

古代のローマ帝王ユリウス・カエサルはこの手法を使って、ガリア戦記を執筆しました。

戦争のことや訪れた街の文化や生活についてを三人称で、あたかも自分が書いていないように記したのです。

 

なぜこのようなことをしたのかというと、カエサルは、本に客観的な印象を持たせ、自分の宣伝材料に使おうとしたからです。

 

実際、ガリア戦記は当時のローマのベストセラーになり、彼が大衆的な人気を得るきっかけになりました。

 

カエサルは宣伝材料として、三人称でガリア戦記を執筆したのですが、結果的にそれは、戦争という辛く苦しい出来事からのストレスを緩和していたのだと思います。

実際にやってみて

私もこの習慣をやっているのですが、本当に心が軽くなります。

 

そもそも普段あまりイライラしたりしないのですが、そんな私でもたまに、人にイライラしたり、自分の不甲斐なさに嫌気が差すことがあります。

 

そんな時、スマホのメモ帳に三人称視点で、その時に感じていることをたくさん書いていきます。

 

そうすることで、意外とそのイライラは大した事ないことに気がついたり、逆にやっぱりこれは相手が悪いなとイライラを納得できたりします。

 

イライラしている時は、イライラしている自分が情けなく感じたりするのですが、そんな時にそのイライラの原因を客観視できれば、自己嫌悪することもなくなるはずです。

 

吐き出す場所は、その時にあるものでいいと思います。

メモ帳とペンがあるのであればそこに書いてもいいですし、PCやスマホがあればそこに書いていけばいいのです。

ぜひ、困難に直面し、辛さを感じている時に活用してみてください。